直腸癌治療、ロボット手術による摘出

手術支援ロボットを使用した大腸癌手術で、通常の開腹手術や腹腔鏡手術の治療に成果を挙げている。

このロボットを使用している施設は全国でも30施設程で、普及には技術の浸透が課題になっています。大腸の中でも直腸は臓器が集中する狭い骨盤内にあり癌の切除に伴い排泄機能や生殖機能に障害が出やすい。人の手よりも繊細な手術が可能なロボット手術は癌が肛門の近くにある患者にとって機能を温存する上でも利点が大きいのです。

現在、この手術で保険が適用されるのは前立腺癌のみで、大腸癌では治療費は全額自己負担となり、医療機関によってもばらつきがみられます。治療機会を平等にする保険診療化には、治療の普及が前提で国の先進医療の承認をえていく必要があります。医師たちは通常手術が手技の難しさからの現状を指摘し、直腸癌摘出にロボット手術を使用するために、一定の訓練で直感的に操作でき、比較的容易に取り組めると浸透に期待している。